チームワークをつくるということ

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@kajichenkoh です。前回からのつづきです。

Business Media 誠:岡田武史氏が語る、日本代表監督の仕事とは (4/7)

今回は、岡田監督の打ち出した「明確な共通した目標」と「このチームはこういうチームなんだ」という
"フィロソフィー(哲学)" について書きたいと思います。

明確な目標はもちろん「W杯本大会でベスト4入ることに本気でチャレンジしねえか」ということ。みなさんはいろんな成功の書とか読んで「目標設定って大事だ」と思っているでしょうが、今みなさんが思っている10倍、目標は大事です。目標はすべてを変えます。

一番上の目標をポンと変えると、オセロのように全部が変わります。

「本気でチャレンジしてみないか」という問いかけを始めて、最初は3,4人だったのが、どんどん増えてきた。


目標を定めてそれに向かって本気で取り組む。
物事を成すには、まずリーダーが本気になること。そして覚悟をもって真剣に仲間に呼びかける。思いを伝える。
そこから始めて同じ信念をもつ仲間を集めていく(集まってくる)と、そういう過程が大事なのかな、と。

次にフィロソフィーについて。6つのフィロソフィーがあります。

「Enjoy」
「our team」
「do your best」
「concentration」
「improve」
「communication」

1つめの「Enjoy」。

Enjoyの究極はどういうことかというと、自分の責任でリスクを冒すことなんです。


自分の中で常にリスクを身近なものとして、その中でいかに全てのバランスをコントロールするか。
プロフェッショナルとは、そういう人たちなんだ、と。
そういった要素をいつも考えておかなければいけないんだな、という風に認識しました。

2つめの「our team」。
自分が基本、体育会系人間だからか、この「our team」にはとても感激しました。

例えば、会社の商品が売れないで倒産しそうな時に、「僕は経理ですから」とか言っていたらダメ、どんなにすばらしい計算をしても会社が倒産したら一緒です。残り時間10分で0対1というのは、「みんな外に出て商品を売ってこい」という時です。でも、僕はそれをやらせてしまっていたわけなんですけどね。自分のチームを「キャプテンが何とかしてくれる」「監督が何とかしてくれる」と思わせてしまっている。「違う。お前が何とかするんだ、このチームを」ということなんです。

村の祭り酒という話を、選手によくします。収穫を祈念して、夏祭りをする村があった。祭りでは、お酒が入った大きなたるを、みんなでパーンと割って始める風習があった。ところがある年、貧乏でお酒が買えなくて、みんな集まって「どうしよう、これじゃ祭り開けねえな」と悩んでいた。するとある人が、「みんなが家からちょっとずつお酒を持ってきて、たるに入れたらどうだ?」と提案した。「それはいいアイデアだ」ということで、みんなが持ち寄ってたるがいっぱいになった。「これで夏祭りを迎えられる。良かった」ということで当日にパーンとみんなで割って「乾杯」と言って飲んだら、水だったという話です。みんな、「俺1人ぐらい水を入れても分かんないだろう」と思っていたんです。


この、他の誰ががやってくれるから自分はやらなくてもいいだろう。。という他力本願な考え。
とてもよくわかります。。

でも、それじゃだめなんです。

「おれがやるんだ」という気持ち。この意識をみんなが持つこと。
ぼくはそういう組織を、チームをつくりたい。

"このour teamというのは「自分のチームだということを忘れんな」ということです。"

3つめ「do your best」。

「チームが勝つためにベストを尽くせ」という意味です。例えばマネージャー。予定が変わるとマネージャーは大変なのですが、変更することは当たり前。「お前の仕事がやりやすいためにチームはあるんじゃない。チームが勝つことにこだわれ」ということです。


全力を尽くす。当然ながら、とても大事なことです。
慢心や怠惰な感情に負けてはいけない。。(自戒をこめて)

4つめ「concentration」。

これは「集中する」ということですが、何に集中するかといったら「今できることに集中しろ」ということです。「動物は今を精一杯生きている。でも人間は、済んだことを悔やんで今できない。先のことを心配して今できない。俺はそういうのは大嫌いだ。今できることをやってくれ」という言い方をします。そう簡単にいっても中々できないんですけど。

勝負の鉄則に「無駄な考えや無駄な行動を省く」ということがあります。考えてもしょうがないことを考えてもしょうがない。負けたらどうしよう。負けてから考えろ。ミスしたらどうしよう。ミスしてから考えたらいい。「余計なことを考えて今できない、なんて冗談じゃない」と言います。できることは足元にある。今できること以外にない。それをやらないと、目標なんか達成できないんです。

選手にも話すのですが、何でそういうことを言うのかというと、運というのは誰にでもどこにでも流れているんです。それをつかむか、つかみ損ねるかなんですよ。俺はつかみ損ねたくない。だから常につかむ準備をしている。自分でつかみ損ねていて、「運がない」と言っている人をいっぱい見てきました。「俺はそれをつかみたい。お前がたった1回ここで力を抜いたおかげでW杯に行けないかもしれない。運を逃してしまうかもしれない。お前がたった1回まあ大丈夫だろうと手を抜いたおかげで運をつかみ損ねて、優勝できないかもしれない。俺はそれが嫌なんだ。パーフェクトはないけど、そういうことをきっちりやれ」と言います。

 僕は「勝負の神様は細部に宿る」という言い方をします。試合に勝った負けたといった時には、大上段に構えた戦術論やシステム論が取りざたされます。それは大事ですが、勝負を分けるのは往々にしてそういう小さなことの積み重ねなんです。これはもう僕の信念ですね。concentrationではそういうことを言っています。


あれこれ考えることに囚われて行動を起こせない、起こさない。それは一番の悪なんだ、と。

「まず行動を起こす」こと。集中して全力で、それも可能なかぎり迅速に。スピード重視。
そこから「運」を掴む、ということは実際によく起こりうることだと近頃感じます。
チャンスは逃したくない!

5つめ「improve」。

「今を守ろうとするな。常にチャレンジしてもらいたい」ということです。チャレンジしていくと必ずそこに壁が現れます。甘い誘いも来たりします。でもその時に、先ほど言ったように遺伝子にスイッチをいれるためにも「絶対簡単にあきらめるな」と。「壁は邪魔をするために現れてきているわけじゃない。本気で目指しているかどうかを試すために出てきている。本気なら必ずその壁を乗り越えられる。本気じゃなかったらあっさり壁に阻まれる」、そう選手に言っています。


こういった考え方ができるのは心理学を学んだりしてるからなのか..岡ちゃん。
物事をポジティブに考えるという点で、人生において非常に為になる言葉だと思いました。

6つめ「communication」。

"これはお互いを知るということ。"
チームというのは仲良しグループが一番いいのですが、別に仲良しグループじゃなくてもいいんです。大体、男30人が集まってみんな仲良しなんてこと、今まで1回もないですよ。「どうもあいつそりがあわん」「どうもあいつ好かんな」ということはあります。でも、「どうもあいつ好かんけど、あいつにパス出したら絶対決めよる」「どうもあいつ馬が合わんけど、あいつにあそこ守らしたら絶対止めよる」、こうやってお互いを認め合うのがチームワークなんです。そう認め合ってもらうために、自分を認めてもらう努力をすること。これがcommunicationです。

究極はあいさつですよ。あいさつは「自分には認め合う準備がありますよ」という印ですから。あいさつもきっちりできないのにcommunicationなんかとれないです。


「あいさつ」大事!めっちゃ大事!!
朝会社に来て、誰かに会っても知らんぷり。みたいな会社だけは絶対にいやだ!
そんな会社にだけは絶対にしたくない。

お互いに思いやりのある組織をつくっていきたい。
社員旅行とか日々の中でも、「お互いを知る」機会をたくさん作れる会社にしたいです。

***

今回は色々と勉強になりました。

"僕はいろんな決断をする時に、「明日死ぬとしたら今どうするだろう」と自分を追い込みます。"
でも、できるならどんな小さなことでもいいから、チャレンジをしてもらいたい。頭でごちゃごちゃ考える前に踏み出してみる。少々壁や何かがあろうが、そんなもの関係ない。必ず乗り越えられる。壁というのは邪魔をするためにあるのではない。自分の気持ちを確認されているんです。「本気でこいつはやってんのかどうか」と。



ぼくも岡田監督を見習って、色んなことにどんどんチャレンジしていこうと思います。


...それにしても、岡ちゃんの "秘密の鍵" って何なんだろう。

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